人間の脳(ブレイン、Brain)とインターネット(Internet)を結んだ、ブレインターネット(Brain + Internet = Brainternet)という言葉を耳にしましたので、簡単にまとめてみたいと思います。
「人間の脳 初めてインターネットに接続」という記事にて、
「(現在の段階での)ブレインターネットとは、脳波を計算できるインターフェースを利用者の脳に接続(ヘッドギアを装着)し、そこで収集された情報を小型コンピューター(今回の例ではRaspberry Pi)に送り、さらにそのデータをインターネット上に公開することである」
と説明されています。
手法はいろいろ出てくるでしょうが、現在の段階では脳内の情報をインターネット上にアウトプットすることを目指しており、そしてそれが南アフリカの大学によって初めて成功した、ということです。(どこのウェブサイトを見ればそのアウトプットを見ることができるのかは分かりませんでしたが)
このニュースを見て、インターネットの情報を脳内に取り込むこと(インプット)ができるようになるのか!?と思いましたが、それはまだ早合点でした。
こちらの記事(英語)にあるように、コンピューターは情報を0と1で処理しますが、人間の脳はまったく別の方法で処理しており、コンピューターで処理された情報を人間の脳が直接処理することができるようになるのはまだまだ先のことです。
イーロン・マスクが脳とAIを接続することを目指す会社「Neuralink(ニューラルリンク)」を設立したというニュースが今年3月にありましたが、この会社はAIを脳に埋め込んで人間の能力そのものを向上させることを目的にしています。
そこでは当然のように、脳内のデータを外部の記憶装置やインターネット上のクラウドに保存することができるアウトプットの未来が考えられているとともに、データを脳にダウンロードするインプットの未来も考えられています。
この未来の実現のためにも、今回の「脳の情報をインターネット上にアウトプットする」というのは重要な一歩であるのは間違いありません。
脳とインターネットが双方向に接続された人間の誕生は、現時点ではまさにSFの世界の話ですが、いつかは分からないにしろいずれ必ずそういう未来が訪れます。
その前の段階でも、今よりもさらに簡単にインターネット上の情報にアクセスすることができるようになり、単純な情報の記憶・記録ということの価値が相対的に下がっていくように思います。
いろいろな思考の広がりや気付きは、体験を含むさまざまな情報の記憶からもたらされていると思いますが、その形態がどのように変わっていくか興味深いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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