(読了4分)アマゾンが1月11日に、プライム会員向けに「アマゾンでの購入に5%ものポイントが付くVISAカード」をアメリカでリリースしました。しかも年会費も無料です。
- カードデザイン
- サービス内容
- アメリカのアマゾンプライムの会員数
- 日米のクレジットカードの発行枚数
- 日本のアマゾンマスターカードゴールドよりも断然よい
- アマゾンでのお買い物が5%還元されるカードが日本に上陸するのか
- 最後に
カードデザイン
プライム会員向けには灰色の「amazon Prime」のロゴ入りカード、非Prime会員向けには青色のカードとなっており、カードブランドはVISAとなります。
サービス内容
こちらのリリースおよびアマゾン内のこちらのページ(共に英語)を元に、以下のように表形式にしました。
サービス内容 | プライム会員 | 非プライム会員 |
---|---|---|
Amazon.comでの還元率 | 5% | 3% |
レストラン、ガソリンスタンド、ドラッグストアでの還元率 | 2% | 2% |
その他の利用での還元率 | 1% | 1% |
還元の上限 | 上限無し | 不明 |
ポイントの有効期限 | 期限無し | 不明 |
国外利用 | 手数料無し | 手数料無し |
年会費 | 無料 | 無料 |
不正利用への補償 | 有り | 有り |
プライム会員と非プライム会員に、特にアマゾンでの購入に対してポイント還元率に差をつけ、より多くのユーザーをアマゾンプライムに呼び込もうとしていることが分かります。
ポイントの還元率が高いだけでなく、ポイント還元の上限が無く、さらに有効期限も無い、そして何より年会費は無料という、アマゾンユーザーにとっては垂涎のカードになっています。
アメリカのアマゾンプライムの会員数
アメリカのアマゾンプライムの会員数が、6500万人を超えたというCIRPのレポートが出ていました(アメリカの人口は3.2億人のため、およそ5人に1人がアマゾンプライム会員であるという衝撃的な数字になっています)。
(ちなみにアマゾンの会員数に関しては、下記のエントリを書いています)
日本では年会費3,900円で加入できるアマゾンプライムですが、アメリカでは加入に年会費99ドル(およそ12,000円)かかります。(ちなみに以前は年会費79ドル(およそ9,000円)だったのですが、2014年4月に20ドル値上げし、現在の年会費となっています。)
年会費99ドルを払っているアメリカのアマゾンプライムの会員は、アクティブ率も高いでしょうし、そうするとアマゾンでのお買い物を5%もポイントで還元してくれる(しかも年会費は無料)カードは非常に魅力的な存在です。
非常に多くのユーザーが申し込むことが予想されます。
日米のクレジットカードの発行枚数
日米でどれくらいクレジットカードが発行されているのか、興味を持ったので調べてみました。
日本のクレジットカードの発行枚数
一般社団法人日本クレジット協会が発表した最新の数字(pdf)によると、2016年3月末の調査結果では2億6,600万枚で、前年比2.7%ということです。
アメリカのクレジットカードの発行枚数
Statistaのこちらのデータによると、2015年12月末時点で4億2400万枚ということです。これは前年比+2.9%となっています。
クレジットカードマーケットが成熟し、国民一人当たりのカード数が飽和に近づいている結果、日本と同じ程度の伸び率になっていると考えることができます。
日本のアマゾンマスターカードゴールドよりも断然よい
日本ではアマゾンマスターカードゴールドというカードがありますが、このカードの特典は
- Amazonプライム特典が使い放題
- Amazonのショッピングで2.5%還元
- Amazon以外の利用も1%還元
- 年会費 10,800円(税込み)
というようになっていて、今回アメリカでリリースされた5%のポイントが還元されるVISAカードの方が断然お得になっています。
アマゾンでのお買い物が5%還元されるカードが日本に上陸するのか
日本とアメリカでは前述のように年会費が大きく異なる点と、既に発行されている上記のアマゾンマスターカードゴールドとの兼ね合いの点から、すぐに同じ内容のカードが日本で発行されるとは考えにくいです。
しかし、もし同じサービス内容で発行された場合には、ものすごいインパクトを持つことになります。
楽天カードとの比較
例えば発行部数1300万枚(2016年8月時点)以上を誇る楽天カードですが、年会費無料という点は同じであり、ポイント還元率は楽天市場でのお買い物の場合1%+3%(さらにキャンペーンに参加することで増えていく仕組み)ですが、ポイントに有効期限がある、というのが大きな違いとなります。
楽天の期間限定ポイントは利用できる期間が短く、失効してしまうこともありますが、アマゾンのプライム会員向けのこの5%還元されるカードでは、ポイントの有効期限が無いということです。
また楽天はいろいろなキャンペーンに能動的にエントリーをする必要がありますが(それも楽しさの要素の一つと楽天は考えているようですが)、アマゾンのカードはそういうことを考える必要はありません。
お買い物の際にこのカードを使うだけでポイントが付与されるため、非常にシンプルに使うことができます。
最後に
アメリカプライム会員向けにリリースされたアマゾンのカードですが、非常に魅力的な内容になっており、これからもますますアマゾンが伸びていきますね。
日本ではどのような形の展開になるのか、注目したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後もいろいろなエントリを書いていきますので、ぜひ読者登録をお願いします。