(読了3分)ロコンドが8月24日から開始している、「ロコチョク」というサービスを応用したオムニチャネル事例があります。
百貨店の売り場に無い商品もロコンドで取り扱いがあればその場で店員もしくは消費者がオーダーし、消費者は数日後に売り場に届く靴を試着してみて、気に入ったら購入する、という仕組みです。
こちらの取り組みはまずはそごう・西武の3店舗を対象として始めているということで、先日イオンモール幕張新都心店に行った際に見てきましたので、こちらもメモしておこうと思います。
イオンモールの事例はこちらの記事にまとめています。
実施している場所
このサービスは、そごう・西武の3店舗(西武船橋店と西武大津店、そごう徳島店)で実施されています。
私が訪れた西武船橋店では、3階の婦人靴売り場にこのサービスがありました。
婦人靴売り場の一角にこのロコンドのエリアがあり、3-40足の靴と共にiPadが設置されていました。
訪れたのは平日の昼過ぎだったのですが、フロアにいたお客さんは10-20人程度と少なく、この靴売り場にも3人程度でした(ロコンドのエリアには誰もいませんでした)。
利用のされ方
このサービスを利用する消費者は、
- 自分が欲しい商品の前後1つずつのサイズ違いを注文
- 後日、届いた商品を店頭で試し履きをする
という使い方が多いということです。
午後1時までにオーダーすれば、翌日には店頭に届くので試し履きができます。その結果気に入らなければ、購入しなくてももちろん大丈夫です。
西武・そごうオンラインオーダーのポイント
このサービスのポイントは
- 百貨店のレジを通す仕組みである
- 消費者は百貨店を再訪しなければならない
という2点にあると思いました。
上述の通販新聞にも、
決済機能のない専用サイト「西武・そごうオンラインオーダー・パワードバイ・ロコチョク」が閲覧できるタブレット端末を設置することで、「ロコンド」のすべての取り扱いアイテムを確認できるようにする。興味を持った消費者には自宅でゆっくり見られるように専用サイトのURLを配布し、気に入ったアイテムは百貨店店頭に取り寄せてもらう仕組みだ。
というように記載されています。
消費者からすると、試し履きをするならば、それを自宅に送ってもらえばよく、再度百貨店に行くというのははっきり言って手間です。
しかし商品が自宅に送られてしまうと、百貨店側はその売上を補足できず、手数料の取り逃しに繋がってしまうために嫌がります。
そのため、消費者が百貨店を再訪し、売上が百貨店のレジを通して計上されるという仕組みになっています。
。。。と思ったのですが、こちらの記事に説明されているロコンドの「ロコチョク」というサービス
- 店舗に商品が無い場合に、ロコンドの倉庫から消費者の自宅に直接商品を配送する
- 14時までの注文により、最短で翌日に届く(即日配送※)
- 売上を店舗で管理できる
を利用すれば、再訪してもらう必要は無くなるように思います。
なぜロコチョクを利用せず、このような仕組みになっているのか、、また調べてみたいと思います。
※即日配送に関してはこちらの記事も書いています。
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