黄色いノート

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複合現実(ミックスドリアリティー:MR)コマースとは何か

複合現実コマース(ミックスドリアリティーコマース・Mixed Reality Commerce・MRコマース)という耳慣れない言葉を知りましたので、VRコマースやARコマースの事例を含め、いったいどういうものか調べました。

サイキックVRラボがリリースした複合現実コマース(MRコマース)の様子

サイキックVRラボがリリースした複合現実コマース(MRコマース)の様子

複合現実(ミックスドリアリティー:MR)とは

そもそも複合現実とは何かですが、Wikipediaによると

現実空間と仮想空間を混合し、現実のモノと仮想的なモノがリアルタイムで影響しあう新たな空間を構築する技術全般を指す。拡張現実 (AR) と拡張仮想 (AV) を包含する概念である。

ということで、仮想現実に入り込むようなVR(Virtual Reality)とは異なり、現実世界に仮想世界を重ねて拡張する(現実世界に3D映像を見せる)技術であるAR(Augumented Reality)をさらに発展させた技術となります。

身近なARの事例としては、いまだに根強い人気を誇るポケモンGOや、室内に仮想的に家具を配置してサイズ感などを確認できるようにするイケアのサービスなどがあります。自撮りした顔写真に動物など様々なアイテムを付けてデコレーションできるSNOWなどもARアプリですね。

自分の部屋(現実世界)に家具を仮想的に配置できるIKEAのARサービス

自分の部屋(現実世界)に家具を仮想的に配置できるIKEAのARサービス

ARで現実世界に映し出された家具は動かしたりすることができませんでしたが、MRは映し出されたものに近づいたり動かしたりすることができるようになります。

複合現実コマース(MRコマース)の事例

サイキックVRラボが2018年4月に、マイクロソフトのアプリ販売ストアでMRコマースを公開しました。

こちらの記事によると、マイクロソフトのMRデバイス「ホロレンズ」を装着することで、現実世界にクロマ(ファッションブランド)のアイテムを着用した実寸大の3Dモデルが投影でき(現実世界に仮想世界を重ねて表現)、あらゆる角度から商品デザインを確認できるということです。

マイクロソフトのホロレンズの価格を調べてみたところ、開発者向けのものがアマゾンで44万円程度となっていて一般消費者にはとても手が出せない価格ですが、サイキックVRラボは「デバイスはどんどん小型になり、2020年以降は誰もが当たり前に使うようなパラダイムシフトが起きる」としています。

複合現実(Mixed Reality)を体験できるマイクロソフトのデバイス、ホロレンズ

複合現実(Mixed Reality)を体験できるマイクロソフトのデバイス、ホロレンズ

ネット通販は進化しているとはいえ、多くのネット通販サイトでは紹介したい製品の静止画像が数枚からせいぜい10枚程度であり、アパレルにせよ家具にせよ、モデルが着用していたり360度の動画が見られたりするものはまだまだ少ないのが現状です。

そんな中において、もし仮にこれらのデバイスの価格が急速に下がったり、誰もが持っているスマホを援用した形のシステムにするなどで広く普及するようになると、ネット通販に変革が起きることになります。

仮想現実コマース(VRコマース)の事例

デバイスを装着し、完全にその仮想現実の世界に没入してショッピングを体験するサービスもいろいろと登場しています。中国のEC企業アリババが2016年にリリースした「BUY+(バイプラス)」というサービスの紹介事例が分かりやすいです。

VRがショッピングに革命を起こす!事例を紹介 - VR Journal

また、日本の企業でもKABUKIが提供するKABUKIペディアという通販サイトのようなところで、「VR Shopping with Voice Chat」というサービスを体験できるようです(が、そのコンテンツが見つけられませんでした。リリースとしては「友人とVRでファッションショーを見ながらショッピング、KABUKIが挑む未来型ECサービス」というものがあったんですが)

ファッションショーなどを自宅に居ながらにして疑似体験できる仕組みというのはまだまだできていませんが、それを友人と会話しながら体験できるというのはおもしろいコンセプトです。

拡張現実コマース(ARコマース)の事例

ARコマースとしては前述のイケアももちろんありますし、2018年3月にZARAが発表したリアル店舗にてARを導入・活用するという事例もあります。こちらは

ZARAでは店内やショップウィンドウにスマートフォンが近づくとセンサーが検知し、スタイリングされたモデルが表示されます。顧客はモデルが着用している服をクリックするだけで購入も可能。顧客がオンラインで購入した商品を表示させることも予定しています。

ZARA、リアル店舗でAR導入 店舗でしかできない特別な体験を | Mogura VR - 国内外のVR/AR/MR最新情報

ということで、2018年4月18日より世界120店舗にて展開予定ということです。日本の都心部にある店舗も120店舗の対象に入っていると思うので、体験してみたいですね。

最後に

MRにしろVRにしろ、ショッピングにとても親和性がある技術です。MRデバイスはまだ体験したことはありませんが、VRデバイスを体験した時には、その没入感に驚きました。その時には簡単なゲームを体験したのですが(ゲームも非常に相性がいいですね)、その世界に完全に入り込むことができるように作られています。

平面の画面ではなかなか伝えきれない商品の魅力やサイズ感、またブランドの世界観を伝えられる可能性を秘めたデバイスです。これからどれくらいの速さで一般に普及していくのか注目です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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