黄色いノート

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【グラフ】世界各国のEC化率推移:中国が急激にEC化率を伸ばし15%、日本は7%(2016年)

ネット通販の売上が小売全体の売上に占める割合をEC化率と呼びます。このEC化率はどの国でも右肩上がり、すなわちネット通販の売上シェアが年々大きくなっているのですが、その推移は国ごとに大きく異なっています。

中国のEC化率は15%、日本は7%(2016年)

5月31日に発表されたインターネットトレンド2017の資料によると、2016年に中国のEC化率は15%(下記グラフの赤線)、日本は7%前後(下記グラフの灰色線)と推測されています。

各国のEC化率の推移を2002年から2016年まで示したグラフ

この資料はEuromonitorを参照しており、日本と中国以外にもデータがあります。EC化率の高い順に各国を並べると(2016年)、
韓国:18%
イギリス:15%
中国:15%
アメリカ:11%
ドイツ:8%
日本:7%
フランス:7%
ブラジル:5%
というようになっており、どの国のEC化率も伸びていることが分かりますが、特に中国のEC化率が急激に伸びていることが分かります。

中国のネット通販はモバイルシェアが7割

この急激なEC化率の伸び、すなわちネット通販の伸びを支えているのがモバイルです。中国のBtoCネット通販市場規模は2016年に68兆円となっていますが、PCとモバイルの比率が2015年に逆転しています。

下記グラフの青い棒がPCからの売上、緑色の棒がモバイルからの売上ですが、2016年のPCとモバイルの売上比率は30%:70%と、モバイルの比率の方が大きくなっています。

中国のネット通販においてPCとスマホの売上シェアの推移を示したグラフ

日本でも現在、アクセスベースにおいてはモバイルからの方が多くなっているサイトが増えていますが、売上となると半々もしくはPCの方が多い、というサイトがほとんどのはずです。

もちろん低単価商材や若年層利用が高いサイト(ファッションなど)はこの限りではありませんが、全体としてみると売上としてはまだPCからの方が多い日本に対し、中国ではサイト全体売上も7割がモバイルからというデータです。

中国ではモバイルがネット購買の中心なのです。

中国ネット通販最大手はアリババグループ

ソフトバンクの孫正義社長から2000年に出資を受け、2014年9月にニューヨーク証券取引所で史上最大級のIPOを果たしたアリババグループですが、そのアリババグループには3つの主要なサービスがあります。

■アリババ
190カ国以上の3700万の事業者、中国では7800万の事業者に利用されているBtoBのマーケットプレイスです。

■タオバオ
中国最大のCtoCのマーケットプレイス(2016年の年間流通総額は推定35兆円)であり、掲載商品数は8億点、会員数は5億人以上の巨大なサイトです。

■Tmall(天猫Tmall、ティエンマオと発音)
楽天のようなBtoC型のマーケットプレイス(2016年の年間流通総額が推定22兆円)であり、出店店舗数は5万店舗となっています。

会員数にせよ流通総額にせよ、それぞれが非常に大きなサービスとなっています。(タオバオ・Tmallの流通総額の推定数字はこちらのデータを利用)

日本国内でアマゾンとネット通販事業者の首位争いをしている楽天の国内流通総額は3兆円程度(2016年、前年比+12%)であることが楽天のIRにありますが、残念ながら市場規模が大きな中国の後塵を拝していることが分かります。

楽天は2020年度に国内EC流通総額を5兆円にするという目標を掲げていますが、その時にタオバオやTmallがどれくらいの規模になっているのか、想像もつきません。楽天にもヤフーショッピングにも、ぜひがんばってもらいたいところです。

最後に

日本のEC化率は緩やかではありますが着実に伸びており、2016年時点で7%と推測されていますが、裏を返せば日本のECにはまだまだ成長の余地があるということです。

また、日本はPCの普及が早かったことやガラケーの規模が大きかったことが仇となってスマホの普及が遅れた面がありましたが、中国では初期からモバイルを軸にサービス展開を考えていたということもあり、PCとモバイルのシェアの逆転が早くになされ、現在はネット通販売上の70%がモバイルからというデータもありました。

日本よりも先を行っているスマホ大国である中国から日本に入ってくるサービスもこれからいろいろあるはずであり、見ていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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