黄色いノート

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仕事にこそコーチによる正しい指導が必要だと感じた話

私は中学生頃からテニスを始めていまして、高校、大学そして社会人と、現在に至るまで続けています。社会人になってからは学生時代ほど頻繁には行えていませんが、それでもここ数年はテニススクールに週に1回程度通って練習しています。

私が通っているテニススクールでは、同じぐらいのレベルの生徒6~10名ぐらいでクラスを作ってそれにコーチが2人付くという形でレッスンを行っており、コーチと打ち合ったり生徒同士で打ち合ったり試合をしたりする中で、コーチが生徒にアドバイスをしたりしています。

テニススクールに通う曜日の変更に伴ってクラスとコーチが変わりまして、最近その新しいコーチからフォアハンド(利き手側でボールを打つこと)の打ち方について新しい指摘をもらいました。

私はだいぶ長いことテニスをしてきたこともあり、基本であるフォアハンドやバックハンドの打ち方はそれなりにできているし、自分なりにフォアハンドやバックハンドはこんなものだろうなと思っていました。

ところがそこでコーチから受けた指摘はとても納得できるもので、その点を意識して体をそのように動かしてみると確かにより安定したスイングで、より良いボールを打てたという感覚がありました。

もちろんうまくいったと実感できた回数はまだまだ少なく、その打ち方に習熟するには練習回数をこなさなければなりませんが、それにしても今までには無かった感覚でした。

修正点を的確に、適切な言葉で伝えてくれたコーチはすごいなと思うと同時に、体を使うスポーツにも関わらず30代後半になってもまだまだテニスは上達できるんだなということが分かり嬉しくなりました。

前書きが長くなりましたが、その帰り道に考えたのが「コーチによる正しい指導というものは仕事においてこそ必要だ」というこのエントリのタイトルに書いたことです。

コーチによる正しい指導というものは仕事においてこそ必要

新入社員にはある程度のコーチングはされている

社会人1年目や2年目のときには、先輩なり上司なり、新人教育に熱心な会社であればメンターという制度なり、ほとんどの職場には何かしら自分を見て指導してくれるコーチのような存在がいるものです。

社会人始まってすぐの時には仕事力のレベルも低いため、コーチに求められる仕事力もそこまで高いものではなく、何年か社会人を経験している人であればたいていコーチの役割を果たせます。

コーチとしての役割を果たしていく中で自分自身のレベルが高まるということもあります。人に教えることによって自分もいろいろなことに気付くことができ、結果として自分も教えられる、ということですね。

そこで自分をコーチングしてくれる人がどのような人かは運を天に任せるしかありませんが、基本的には新入社員にはコーチが付いていると言えるでしょう。

中堅社員には適切なコーチングはできていない

しかし働き始めて10年や15年が経ち、会社の中でも役職が付いたり中堅と呼ばれるようになったりしてある程度の仕事力が身についている人に、修正点を的確に見抜いて適切な言葉で伝えてくれるコーチという存在はいるのでしょうか。

上司がその役割を果たせればもちろんそれがベストなのですが、中堅と呼ばれる社員に対して現実にはとても難しいと思います。こちらの記事によれば上司には指示命令型とコーチ型の2つのタイプがあるとしており、それぞれの特徴を抜き出すと以下のようになります。

指示命令型

  • 結果だけを評価の対象とする
  • 部下の行動をコントロールする
  • 自分のやり方を押し付ける

コーチ型

  • 結果だけではなく過程から部下と関わっている
  • 部下が自発的に動けるようにサポートしている
  • 部下が自分で問題解決できるようサポートしている

そもそも指示命令型では適切なコーチングはできませんが、ではコーチ型のコーチが果たして「修正点を的確に見抜いて適切な言葉で伝えることができるか」ということです。

そのためには、結果だけではなく過程から部下と関わることがとても大事になってきますが、役職付きの中堅社員に対してはそもそも権限委譲をしていたり彼らの自発的な行動や問題解決を望んでいるため、過程には関わり過ぎないことが多いはずです。

しかしそれですと、その過程に潜んでいる改善点を上司は指摘することができず、中堅社員本人も気付くことができません。

本当は「ここを少し改善すれば全体の効率が上がる」というようなポイントが、誰にも気付かれずにそのままになっているというもったいないケースがたくさんあるのではないかと思いました。

スキルではなく、アウトプットもされないので気付き(気付かれ)にくい

誰にも気付かれずにそのままになっている理由のひとつに、何かしらの具体的なスキルではないために気付きにくい、ということもあります。例えばメールや報告書の書き方であったり、エクセルやパワーポイントによる資料であったりと、具体的に目に見えるアウトプットがある場合にはそれに対する指摘は行いやすいです。

ところがそれが仕事の進め方であったり取り組むに当たっての準備や考え方であったりといった、計測しにくい内容である場合(そしてそれらは目に見える形のアウトプットになりにくい)には、指摘されにくくまた本人も気付けない(本当はもっと改善できるのにそれが当然であると思っている)ことが多いはずです。

中堅社員(私)はどのように正しい指導を受ければ・与えればよいか

自分で自分のことを中堅社員というのはどうかと思いますが、社会人経験の年数を考えると中堅と言ってよいと思います。

今回のテニスからの気付きは、まさに私が誰からどうやって的確な修正点を適切に伝えてもらえればよいか、これからどうやって成長していけばよいかという問題点に繋がっています。

その反面、自分が部署のメンバーに対してどうやって指導し、成長を促して改善させていけばよいかということも、もちろん問題点として残っています。

自分の仕事を過程から上司に見てもらうというのは残念ながらあまり現実的ではないと思いますため、私が自分自身の成長のために行うべきなのは、

  • 日ごろの仕事の細かな振り返りを、できるだけ客観的に行う
  • プロジェクトが終了したら、その振り返りを参加者と行う
  • いろいろな仕事術や考え方があることを書籍などを通して学んでいく

などのことを思い付きました。仕組みがある会社では、360度評価なども有効に活用することができるのかもしれません。

考えてみればテニスは、そのボールを打つ前に行った準備動作・打つ時に行った動作(ラケットや手の動きだけではなく、体全体の使い方を含みます)を全て客観的に見ることができます。そのためアドバイスがしやすいのですが、目に見える形のアウトプットにならないような仕事に対する指導はとても難しいです。

仕事においてコーチによる正しい指導を受けることは、中堅社員もしくはその上の役職者になればなるほど難しくなりますが「正しい指導を受ければ改善の余地は常にある(長年やってきたテニスにも改善ポイントはあった)、そしてその余地は(テニスとは違い)基本的には自分でしか気付けないのだ」ということをできるだけ意識することで、少しでも成長していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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