黄色いノート

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ルイヴィトンとシュプリームのコラボ製品、抽選行列の目的と転売屋について

今日の朝8時ぐらいに表参道を通りがかったところ、ものすごい行列がありました。

ぱらぱらと雨が降っているにもかかわらず青山通りの両側を埋めるほどの人がずらーっと並んでいて、いったいこれは何だろうと思って調べたところ、ルイヴィトンとシュプリームのコラボ製品が発売されるのでそれを狙っている人たちでした。

ルイヴィトンは歴史がある高級ブランドというイメージがあり、シュプリームは若者向けの新しいストリートファッションブランドというイメージがありますが(シュプリームは今調べて始めて知りました。。)、その両者のコラボ製品は目新しく欲しい人がたくさんいるようです。

今日6月30日は月末の金曜日ですし(そういえばプレミアムフライデーですね)、朝からこんな長い列に並ぶ人はよっぽどルイヴィトンかシュプリームを好きな人なんだろうなと思うのですが、「コラボ製品を発売するよ」という告知がルイヴィトンの公式サイトであったのは一昨日の28日だったようで、本当に直前の告知です。地方に住んでいる人はどうするんでしょう。。

しかも公式サイトの説明によると、今回のルイヴィトンとシュプリームの行列に朝早くから並んだとしても、手に入れられるのは販売会場に入場できるかどうかを抽選する「抽選券」だけであって、「それが当選する=販売会場に入場できる」かどうかはまた別という、すごく厳しい内容です。

それにもかかわらず青山通りを外苑前から宮益坂まで行列が埋め尽くしていて、4000人とも5000人とも言われる人が列を作っていました。入場できるのは1日当たり400人という噂があるので、コラボ製品の販売会場に入場できるのは並んだ人のうち10%以下です。 

抽選は毎朝8時30分から繰り返し行なわれ、外れた人も翌日に並べばまた入場のチャンスがあるという仕組みです。しかし一回の入場で買い物できる商品は、公式サイトによると商品カテゴリーごとにバッグ1点、革小物1点、アクセサリー1点、洋服3点、シューズ2点の合計3点までというように購入制限があります。

そのため、熱狂的なファンならば(入場できるかどうか分からないにも関わらず)連日並ぶ人もいるのかもしれません。

新iPhone発売の時などにアップルストア前に行列ができますが、あれは並べば確実に買えます。並んでも買えるかどうか分からないのにこれだけの人を並ばせることができる(動員力を持つとも言えます)ルイヴィトンもシュプリームもすごいブランドだと思いました。私はどちらも持っていませんけれど。。

一方月末の金曜朝からこの長い列に並べるのは、単にルイヴィトンやシュプリームを好きな人たちだけじゃなく、それを仕事としている人たち、すなわち転売屋なんじゃないかな?と思いました。

並んでいる人を横から見ただけでは業者かどうかの判別はできませんが、いすを用意していたりと「並び慣れている」人もいましたらし、また中国人や韓国人が多く並んでいたのも印象的でした。彼らは話し言葉ですぐ分かりますし、外見もやはり違いますから判別できます。

もちろん中国人や韓国人が全員転売屋というわけではないですが、つい二日前に日本語で発信された情報に対してよくこれだけの中国人や韓国人が並べるなと思いました。熱狂的なルイヴィトンやシュプリームのファンには、なにか特別なネットワークがあって、限定販売製品の情報などがすぐに回るのかもしれません。

ツイッターやインスタグラムを「ヴィトン」や「シュプリーム」のタグで検索してみると、抽選券が当たった外れたという悲喜こもごもの投稿に混じって、

「入場券当たりました、売ります」

という投稿や、

「価格についてはDMをください」

という投稿など、すでに転売目的のメッセージがちらほら見受けられます。また、

「コラボ品の買取強化します」

というように、転売屋から買い取ってさらに消費者に売ろうとしている投稿もありました。

販売会場は11時から開場ということなので、これから多くの人が実際にコラボ製品を買い始めると、「売ります」という転売目的のメッセージがどんどん増えていきそうです。

2017年7月4日追記:
メルカリやヤフオクを見ると、ルイヴィトンとシュプリームのコラボ製品がいろいろ出品されていました。この期間限定のお店で買った「本物であること」を証明するために、購入のレシートをアップしているものも多くありました。

転売されるのは最終的にどれくらいの値段になるのか想像できませんが、期間限定のお店が閉まると、さらに高騰するのではと思います。

ブランドとしては転売屋であろうとなかろうと、とにかく多くの人が並んでくれるだけでいろいろなメディアが取り上げてくれるので大きな広告効果がありますし、個人発信のツイッターやインスタグラムでも抽選に関連して、また行列に関連して多くの投稿がなされていますので、それも広告効果ですね。

行列を見た時には、「雨の中をわざわざ並ばせなくても効率的に抽選する方法なんていくらでもあるのに」と思いましたが、ブランド側は狙って並ばせているんですね。

これらのニュースを見た普通の人たちが、明日明後日の土日に並んでくれるであろうことを考えると、仮に今日会場にある分の製品の多くが転売屋の手に渡ったとしてもよしと考えているのかもしれません。

基本的には「買いたい」という消費者(それが転売屋であったとしても)を断ることはできないので、転売を防ぐことはできないということになります。

そのため、少しでも普通の消費者に商品を届けたいのであれば、商品を大量に用意して転売屋ではなく自社(この場合だとルイヴィトンやシュプリームの直営店など)で買ってもらうようにすればいいのですが、コラボ製品は数が少ないのでそういうことができないのでしょう。もちろんだからこそ転売屋が狙うのですが。

私はファッションにまったく詳しくないのですが、転売するにはその商品にとても高い需要があるということが必要条件としてあるので、「とにかくこのコラボ製品が欲しい」というターゲット層がたくさん存在することが必要です。

しかし今回のコラボは、シュプリームを好きな若い層にはルイヴィトンのバッグなどの金額的に高いように思いますし、ルイヴィトンを好きな層はほとんどストリートファッションのシュプリームには興味が無いのでは?と思いますが、ファッション好きな人からするとまた違うのでしょうね。

それにここまで書いて思ったのですが、初日並んだ4000人のうち転売屋でない人もこのターゲットになるわけなので、やはりターゲット層はしっかり存在するんですね。並べない地方在住の人やスケジュールの都合がつかない人もたくさんいるはずですし。

青山の一角にはいつの間にできたのか素敵なお店がありました。

ルイヴィトンとシュプリームのコラボ製品を販売する青山の会場

ここまで読んでくださった方で、明日以降行列に並ぶ方が抽選に当たり、この会場に入場できることを祈りつつ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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