黄色いノート

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音声検索の利用状況:Googleアプリでは検索の20%が「OK Google」で行なわれている

グーグルのAndroid携帯には「OK Google」、アップルのiOS携帯には「Hey Siri」と話しかけることで使うことができる、音声アシスタント機能がそれぞれ備わっています。

携帯に限らず、アマゾンのアレクサやグーグルのグーグルホームのように家庭設置型の端末にも音声アシスタント機能が備わっており、各社がキーボードによる入力だけではなく音声による検索をサポートする動きが鮮明になっています。

この音声検索はどれくらい使われているのかというデータですが、2017年5月に行なわれたGoogle Marketing Next 2017の関連資料としてアップされていた「マーケティングの今後を左右する4つのトレンド」の中に、2016年5月のアメリカにおけるデータですが「Googleアプリ(Android)では、20%の検索が音声で行なわれている」という興味深い事実が公表されていました。

Googleアプリでは20%の検索が音声で行なわれている

音声検索が利用されているのは車内および家庭

この20%という数字は意外に多いなというのが感想ですが、注意すべきなのは「Googleアプリでは」という点です。

アプリ利用に押されているとはいえ、パソコンやスマートフォンからウェブブラウザでグーグル検索を利用しているユーザーはアメリカでも相変わらず多くのシェアを占めているはずであり、グーグル検索数の全体から見た比率が20%というわけではありません。

グーグル検索のうちモバイルからの検索は50%程度であり、そのうちの70%がアプリ及びアンドロイド端末からによる検索と仮定すると、

100 * 50% * 70% * 20% = 7

グーグル検索全体のうち7%が音声検索によるものであると推測することができます。それにしても以前には存在すらしなかったものですし、7%という数字は十分大きいです。

しかし一方、街中で「OK Google」や「Hey Siri」と携帯電話に話しかけている人を見たことは一度もありません。アメリカではそれが普通なのか?アメリカ人はどういうシチュエーションで音声検索を使っているのか?と思って調べてみたところ、

39% of these consumers use voice assistants in the home, 51% in the car, 1.3% at work and 6% in public.
出典:Creative Strategies, June 3rd, 2016

という調査結果があり、音声検索利用者の利用場所は

  • 51%は車内で利用
  • 39%は自宅で利用
  • 6%は公共の場(外出先)で利用
  • 1%は職場で利用

という結果になっていました。

これは納得できる数字です。車内では音楽を流したり地図を探したりという作業をハンズフリーで行ないたいというニーズが高いため、利用状況の一位になっています。

またやはりアメリカ人も人の目を気にするようで、公共の場(外出先)での利用は6%と低くなっています。アメリカ人ですら気にするので、日本人ならなおさらですよね。街中で利用を見かけないわけです。

また

only 2% of iPhone owners have never used Siri and only 4% of Android owners have never used OK Google.
出典:Creative Strategies, June 3rd, 2016

という結果も出ています。

iPhoneユーザーのうち実に98%がSiriを利用したことがあり、Androidユーザーのうち96%がOK Googleを利用したことがある、というデータです。

一方、これらの音声検索を使うのはまれ、もしくは時々であるとしたユーザーが過半を占めていたため、「音声検索を使ったことはあるけれどよく使う人はまだ少ない=アプリ検索のうち20%が音声」という事実と一致するところです。

音声検索の利用により検索語句にもたらされる変化

以前は何かを検索するときには全てキーボードで入力していましたが、音声も利用できることによって検索語句が変化していくことが考えられます。推測できるのは、

  • 検索語句がより長いキーワード、複数のキーワードになる
  • 検索語句のゆれがより大きくなる
  • 検索語句がより文章っぽく、話し言葉っぽくなる

という3点です。

検索結果として現れるサイトも、検索語句の変化に伴い少しずつ変化してくるはずです。

グーグルの検索結果の上位に表示しようとするSEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)では、検索された語句がサイトの中にコンテンツとして存在していることが基本です。

グーグルが以前行なったハミングバードアップデート(2013年9月)にて、検索エンジンはユーザーが検索したキーワードを「単なる文字の羅列」でなく、「何かしらの意味を持つ文章」として扱うようになりました。

しかし2017年の今でも、検索される言葉が明示的に存在している方がSEO効果が高いように思うため、音声検索によって今までにない新しい語句で検索されることが増えると、それらの語句をサイトの中に使うこと(例えば、より話し言葉に近い表現で文章を構成するなど)が必要になってくるのではと思います。

最後に

家庭設置型のアマゾンアレクサやグーグルホームの普及に伴い、音声アシスタント機能は急速に一般化していくはずです。

確かに人前では使わないというのは文化的にもなかなか変わらないと思いますが、音声認識技術が向上していくに連れて車内や自宅などでの利用は増えていきます。

それに伴う消費者が入力する検索語句の変化や検索エンジンの利用の変化について、これからも気をつけて見ていこうと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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