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黄色いノート

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DAZN(ダゾーン)の契約者数と日本市場に関連する出来事のまとめ

2017年から10年間、Jリーグを独占放送するDAZN(ダゾーン)という動画配信サービスをご存知でしょうか。4月末のドコモの決算でも利用者数が伸びていることが触れられていましたが、サービス概要とともに契約者数の推移などをまとめました。

DAZN(ダゾーン)のサービス概要

DAZNは、イギリスのパフォーム・グループが2016年に立ち上げたスポーツ専用の動画配信サービスで、ドイツ・スイス・オーストラリアで展開しており、日本でも2016年8月から展開されています。

日本では月額1750円(税抜)の利用料(ヨーロッパでは月額9.99ユーロ、およそ1250円)を払うことにより、Jリーグ以外にもセリエAやブンデスリーガ、野球などのコンテンツをスマホ、タブレットなどで視聴することができます。

スマートテレビやアマゾンのFire TV、グーグルのChrome Castなどを使うことで、テレビで見ることができるのも魅力的な点です。

契約者数増加の要因

契約者数を増加させているのは、優良なコンテンツの確保(Jリーグとの提携)と、巨大な会員を持つ組織との協業(ドコモとの提携)によります。

コンテンツに関しては、2016年末にJリーグの放映権について発表してから契約者数が増加しています。

またドコモと提携してDAZN for Docomo(通常は月額1750円かかりますが、ドコモユーザーは月額980円と割引されています)を始めてから、さらに加入者数を伸ばしています。

7488万件の契約数を誇るドコモは、店頭に足を運ぶ人も毎月膨大な人数になるので、それらの店頭訪問ユーザーに対してドコモがこのDAZN for Docomoを営業しているという構造です。

もちろんこの場合にはDAZNとドコモはレベニューシェアモデルとなるので、DAZNが受け取れる利益はユーザーが直接DAZNに申し込んだ場合よりも小さくなりますが、始まったばかりのサービスであるということより、サービス認知を含めてとにかく加入者数を増やしたい状況であるはずです。

日本市場に関係するDAZNの動き

■2016年7月20日
JリーグとDAZNが10年間の放映権契約を締結

Jリーグと、Perform Groupが提供するスポーツのライブストリーミングサービス「DAZN(ダ・ゾーン)」は、2017年より10年間、約2100億円の放映権契約を締結いたしました。

■2016年12月15日
2017シーズンからJ1・J2・J3は「DAZN」で全試合生中継します。

■2017年2月8日
DAZN for Docomoのサービス発表

  • DAZNを直接契約した場合、月額利用料は1750円。
  • ドコモユーザーがドコモ経由で契約した場合、月額利用料は980円。

■2017年2月15日
DAZN for Docomoのサービス開始

■2017年2月25日
Jリーグ開幕

Google Trendでも、「DAZN」「ダゾーン」の人気度が2月26日から3月4日までで過去最高になり、この時期にさらに加入者を延ばしたことが伺えます。

グーグルトレンによるDAZN(ダゾーン)人気度の推移グラフ

■2017年3月24日
ドコモ向けサービスだけで30万件を突破

この記事でおもしろいところが、

Jリーグ中継から撤退したスカパーのJリーグ関連の加入者が「20万件程度だった」

という内容です。スカパーが撤退した市場に、DAZNがどういう勝算と目論見で立ち向かっていくのでしょうか。

■2017年4月27日
「DAZN for docomo」の契約数、約45万件に達した

ドコモ経由で45万人ということは、単純にドコモのマーケットシェア(45%程度)だけを考えればDAZNの契約者数は

45万人 / 45% = 100万人

となりますが、実際にはここまでは大きくならないはずです。

ドコモ経由での加入により大幅割引となることが消費者から支持されての数字のため、DAZNの実際の契約者数は、45万人に10万人程度を加えた55万人ぐらいと推測します。

それでも、日本でDAZNが動き始めてから1年弱でこれだけの契約者数を獲得しているのは大きな成果ですし、スポナビライブの利用者数を抜いた、というこちらの記事もありました。

日本のスポーツ関連のネット有料配信市場規模は111億円(2016年)

東洋経済のこちらの記事によると、

2016年のスポーツ関連のインターネット有料配信の市場規模(推計)は伸びているとはいえ、111億円にとどまっている。過去1年間にスポーツ関連のネット有料配信に支出した人の割合も全体のわずか1.7%(有効回答数2000人)だ。

ということですが、DAZNはJリーグだけに対しても、単純計算で2100億円 / 10年間 = 毎年210億円を支払わなければなりません(もちろん、加入者が逓増していくことを見込み、最初の数年間は低く抑えられているでしょうが)。

DAZNにより、ここでの推計のネット有料配信市場規模が一気に拡大していくのか、それとも囲い込むことで裾野が広がりにくくなってしまい、思ったほど伸びなくなるのか、これからおもしろくなっていきそうです。。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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