黄色いノート

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ヤフオクの取扱高8966億円は、マーケットの80%以上を占めるが成長率は前年比+3.4%と鈍化

ネットオークションと言えばヤフオクを第一に思い浮かべますし、第二のプレイヤーはそもそも思い浮かべること自体が難しいぐらい、ヤフオクの存在感は圧倒的です。

ただヤフオクがネットオークションマーケットの中でどれくらいのシェアを占めているのかは分からなかったのですが、経済産業省が2016年の電子商取引に関する市場調査を発表した中で、毎年発表されているEC市場規模やEC化率、スマホのシェアなどのデータの他に、ネットオークション市場の概要として市場規模を推計していました。

ちょうど同じ時期にヤフーも決算発表を行っており、その中でヤフオクの取扱高に触れていましたので両者を比較し、ネットオークション市場に占めるヤフオクのシェアを80%以上と計算しました。

ヤフオクの取扱高は2016年度に8966億円(前年比+3.4%)

ヤフオクの取扱高は、成長率が減少しているものの絶対額としては伸びており、2016年度には8966億円となっています。

取扱高を時系列で書くとこうなります。

  • 2013年度:7532億円
  • 2014年度:8181億円(前年比+8.6%)
  • 2015年度:8667億円(前年比+5.9%)
  • 2016年度:8966億円(前年比+3.4%)

前年比の伸び率が毎年減少し、成長が鈍化していることが分かります。

ヤフー全体としてはもちろん手をこまねいているわけではなく、近年ではショッピングに力を入れています。

広告でもよく見かけるようになりましたが、楽天と同様にポイントをフックにして多くの顧客を囲い込み、ショッピングの取扱高を伸ばそうとしています。

販促費はかかるもののその取り組みは成功しており、ヤフーショッピングの取扱高を時系列で書くとこうなります。

  • 2013年度:3537億円
  • 2014年度:3727億円(前年比+5.3%)
  • 2015年度:5223億円(前年比+40.1%)
  • 2016年度:7436億円(前年比+42.4%)

2015年度および2016年度の伸びが、それまでと比べて著しいです。

出店料無料という売り手向けの施策を開始したのが2013年10月で、毎月5がつく日はポイント5倍などの買い手向けのポイント施策を本格的に開始したのが2015年度ぐらいだったでしょうか。

また、オークションとショッピングの構成バランスの推移も興味深いものとなっています。

2013年度はオークションの比率が68%と圧倒的であったものの、オークションの成長率の停滞およびショッピングの高い成長率が合わさり、2016年度ではオークションの比率が55%まで下がっています。

こちらの記事によると、

今期(2018年3月期)に予定する510億円の販売促進費のうち、約6割にあたる約300億円を「ショッピング」「ヤフオク!」に投じる方針を示した。

ということで、ヤフオクもそうですがショッピングにさらに投資していくことが見込まれます。

ヤフー決算資料より、サービスごとのイーコマース国内流通総額

出典:ヤフーの決算資料より、図を抜粋

ネットオークション市場規模は2016年に10849億円

経済産業省はネットオークション市場規模を10849億円と推定していますが、このネットオークション市場は、BtoB、BtoCおよびCtoCを含んだもので、それぞれの内訳は

  • BtoBおよびBtoC:7391億円(全体の68%)
  • CtoC:3458億円(全体の32%)

というようになっています(BtoBとBtoCの内訳に関する記載は無し)。

またフリマアプリの市場規模を3025億円と推計しており、フリマアプリはCtoCのやり取りであるとすると、CtoC市場のほとんど全てをフリマアプリが占めている、ということになります。

代表的なフリマアプリであるメルカリ、ラクマ、フリルに関して、それぞれの規模やダウンロード数をまとめたデータ(適宜更新)はこちらの記事にまとめています。

www.yellowpadblog.com

ネットオークション市場に占めるヤフオクのシェアは80%以上

ここまで見てきたように、

ヤフオクの取扱高(8966億円) / ネットオークション市場規模(10849億円) = 82.6%

と、ヤフオクのシェアは圧倒的であることが分かります。

ネットオークションと言えばヤフオク、というリーダーのポジションは今後も磐石であるはずですが、一方別のリユースビジネスの形態であるフリマアプリが急激に伸びてきていること及び、ヤフオクの成長率が鈍化していることを考えると、ヤフーがフリマに参入していくことも考えられます。

現在も、ヤフオク上には「フリマモード」があり、ヤフオクの資産を流用というか活かした形では実施していますが、普通のユーザーからするとヤフオク=オークションであり、もしユーザーへの訴求をきちんと考えるのであれば、新しいサービスとして立ち上げる必要がありますね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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