黄色いノート

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メルカリ・フリル・ラクマの3大フリマアプリのダウンロード数・規模比較【2017年9月】

(2017年7月6日更新)メルカリ、フリル、ラクマの3大フリマアプリに加えて、2015年末にはゾゾフリマも出てきましたが(2017年6月に終了予定)、2016年に市場規模が3052億円(経済産業省)となったフリマアプリのダウンロード数や年間流通規模を調べました。

上位3社、メルカリ、フリル、ラクマの規模

上位3社のダウンロード数などの数字は、2017年9月時点で公表されている数字によると下記のようになります。 

サービス名 メルカリ フリル ラクマ
サービス母体 メルカリ 楽天(2016年9月に楽天グループ) 楽天
開始日 2013年7月 2012年7月 2014年11月
国内ダウンロード数 5000万件(2017年6月時点) 850万件(2017年9月時点) 400万件(2016年11月時点)
海外ダウンロード数

2500万件(米国、2017年6月時点)

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年間流通額 1200億規模 数百億規模

メルカリが、国内ダウンロード数5000万、海外ダウンロード数2500万と圧倒的な規模になっており、テレビCMを大々的に打ち出したりオンラインでも広告で訴求するなど、認知度を高める取り組みが奏功しています。(2017年7月6日のプレスリリースより)

またメルカリは3月15日に英国でもサービスを開始しています。

2017年5月23日にマクロミルから発表されたフリマアプリ利用実態の調査によると、利用アプリの状況を尋ねる質問(複数回答可)に対しては 

  1. メルカリ(94%)
  2. ラクマ(22%)
  3. フリル(19%)
  4. ミンネ(9%)
  5. ZOZOフリマ(6%)

という結果になっており、メルカリが圧倒的に強いことが分かります。

また、フリマアプリの認知度・利用率は若年層になるにしたがって高く、10代女性は42%がフリマアプリを利用したことがあると回答しています。

10代女性に次いで、20代女性(38%)、10代男性(34%)という順になっており、フリマアプリが若年層に浸透していることが分かります。

ちなみにCtoC最大のプラットフォームはヤフオクで、年間流通額は8966億円(2016年)という巨大な規模(ネットオークション市場規模は2016年に10849億円であると経済産業省が推計しており、マーケットの80%以上をヤフオクが占める計算になります)ですが成長率は緩やかなものとなっており、CtoCマーケットにおいてメルカリの伸びが目立っています。

www.yellowpadblog.com

個人間取引に関しては、楽天にも楽天オークションというオークションサービスがありましたが、2016年10月にサービスを終了させてユーザーを同社のフリマアプリのフリル・ラクマに移行させようとしています。

2013年12月に開始したLINEモールは2016年5月にサービスを終了しており、また2015年12月に開始したゾゾフリマは2017年6月末にサービス終了を予定するなど、手数料ビジネスであるフリマアプリの戦いが厳しいものであることが伺えます。

ソース:
2016/11/16 メルカリの流通額は1000億円以上。売上高122億円、最終利益30億円(2016年6月期)

2016/11/24 楽天、「フリマアプリ」のダウンロード1000万件突破

2017/1/25 「FRIL ファーマーズマーケット」 開設について

メルカリの著しい成長

メルカリの成長は本当に早い

メルカリの成長は本当に早く、このエントリを書くためにいろいろ調べた際にダウンロード数がものすごい勢いで増えていることが分かりました。

2016年6月に出たインフォグラフィック付きのメルカリのプレスリリースから、それが伺えます。

メルカリアプリの国内ダウンロード数

  • 1000万ダウンロードに到達したのが2015年2月
  • 2000万ダウンロードに到達したのが2015年10月(8ヶ月経過)
  • 3000万ダウンロードに到達したのが2016年5月(7ヶ月経過)
  • 4000万ダウンロードに到達したのが2016年12月(7ヶ月経過)
  • 5000万ダウンロードに到達したのが2017年5月(5ヶ月経過)

というように、これだけの規模になっているにもかかわらず、引き続き順調なペースでダウンロード数の拡大を続けています。

とはいえ国内人口および国内の端末数には限りがあるので、さすがにこれ以上の規模となるとダウンロード数の伸びは緩やかになっていきます。

ダウンロード数に関しては引き続きアメリカの数字、もしくは他国に展開した場合にはそちらも含めて追っていき、国内に関してはそのダウンロード数の中でのアクティブ率を重視していくことになりますね。

メルカリの特徴

メルカリの特徴

商品構成

  1. レディース(26%)
  2. エンタメ・ホビー(22%)
  3. ベビー・キッズ(13%)
  4. コスメ・香水・美容(9%)
  5. メンズ(8%)

となっており、この上位5つの構成で80%近くを占めます。

この商品構成が「出品/購入された個数ベース」なのか「購入された金額ベース」なのかは不明ですが(おそらく前者だと思います)、いずれにせよ女性向けに強いということが分かります。

入札・落札の流れ

これは他のフリマアプリでも同様ですが、入札・落札の流れは以下のようになっています。

  1. 出品者:メルカリに出品
  2. 購入者落札し、支払い
  3. メルカリ支払いを確認し、出品者に発送を指示
  4. 出品者発送し、発送連絡をする
  5. 購入者荷物を受け取り、受け取り確認および出品者評価を行う
  6. 出品者購入者を評価
  7. メルカリ手数料(10%)を引いた分を出品者に入金

売れた商品のうち約50%が24時間以内に取引成立

ちょっと気をつけたいのが、「売れた商品のうち」という点です。

当然ながら、「出品された全ての商品」が売れているわけではないですが、それでも「売れた場合にはその取引は早く完結することが多い」というのは出品者にとって大きな利点です。

上記2点は、上述のメルカリのインフォグラフィックのプレスリリースに記載がありました。

出品者と購入者が相互に個人情報を開示しなくてよい

商品発送・決済において、出品者と購入者の間にメルカリが入ることにより、互いが個人情報を開示しなくてもよいエスクローサービスを実施しています(ヤマト運輸との協力)。

エスクローサービスはヤマトが「らくらくメルカリ便」として2016年6月に開始しています。こちらの図解がとても分かりやすいのでそのまま貼らせていただきます。

メルカリのエスクローサービスの解説図

出品者と購入者の流れとしては、

  1. 出品者がメルカリに出品する
  2. 購入者がメルカリで購入する
  3. メルカリが出品者にQRコードを送信する
  4. 出品者が発送方法を選択する
  5. 出品者がQRコードを読み取らせると伝票が印字される
  6. ヤマトがその伝票を元に購入者へ配達する

となります。

フリマアプリの利用において、やはり個人情報を出品者にせよ購入者にせよ、第三者に開示するのは抵抗がありますので、(同じく第三者ですが)メルカリおよびヤマトにのみ開示するので済むのであれば、その方がより安心だと思います。

このエスクローサービスでは「ヤマトのドライバーが出品者の自宅に集荷に来てくれる」というサービスも提供しており、出品者が配送所やコンビニ(ファミリーマート)に持ち込まなくても出品できるようになるため、出品へのハードルをさらに下げています。

新しいプレイヤーの参入(コメ兵)

活性化するフリマ市場を狙い、新しいプレイヤーの参入もあります。

2月24日には、中古ブランド品の売買で有名なコメ兵が今秋にフリマアプリの運営を開始するというニュースがありました。

このフリマアプリでは、コメ兵が店頭で扱っているブランド(宝飾品や高級時計、ブランドのバッグや衣類など)を対象とします。

コメ兵は従来のビジネスで培った真贋判定(コメ兵は見抜き力と言っています)を活かすことで、偽造品をチェックします。

そのためフリマアプリの流れは下記のようになります。

  1. 売り手が出品
  2. 買い手が落札
  3. 売り手はコメ兵に商品を渡す
  4. コメ兵が商品の真贋チェック
  5. コメ兵が買い手に配送

真贋チェックが入ることは買い手に安心をもたらしますし、また一方売り手はコメ兵に商品を送り、コメ兵が買い手に送るので、メルカリが行っているようなエスクローサービス(売り手と買い手が互いに個人情報を開示する必要が無い)が成り立ちます。

コメ兵は商品の売り手から、売上の10%程度を手数料として受け取る方針で、これがコメ兵の収入となります。

2016年のフリマアプリ市場規模は3052億円

フリマアプリ市場規模は3000億円程度と推定されていましたが、4/27に経済産業省が発表した2016年の電子商取引に関する市場調査の結果によると、2016年の市場規模を3052億円と推定しています。

従来の3000億円と非常に近い数字となっているとともに、フリマアプリが登場したのは2012年と比較的最近であり、登場から約4年で登場した新たな市場としては、規模が非常に大きいとしています。

またフリマアプリはスマホからの利用を前提としており、その点で従来のCtoCとは異なる点や、今後フリマアプリ市場がますます伸びていくと予想しています。

最後に

フリマアプリの拡大と共に、シェアリングエコノミーも相互補完的に拡大していくことで(フリママーケットが拡大していくにつれシェアリングエコノミーも伸張し、シェアリングエコノミーが拡大するのでフリママーケット規模も広がり、、という関係)1つの商品に対して、今までよりもより一層、いろいろな価格が付くようになります。

まだまだ全体の中では規模は小さいですが、これからどれくらいフリママーケットが大きくなっていくか興味深いですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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