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黄色いノート

ネット通販/EC、新技術、仕事など、いろいろ書いています

【図解】即日配送・当日出荷を可能にしている配送の仕組み

(読了5分)アマゾンに牽引されるように、即日配送・当日出荷を提供するECサービス(通販)が増えています。

どのような仕組みでこの即日配送・当日出荷が実現されているかを図解します。

ゾゾタウンが即日配送の対象エリアを拡大

アマゾンがPrime Now(プライム・ナウ)の対象エリアを拡大したばかりですが、

yellowpad.hatenablog.com

今度はゾゾタウンが即日配送の対象エリアを広げたと11/28に発表しました。ファッションスナップの記事によると

  • 従来の即日配送サービス対象エリアは首都圏・関西・中部エリア
  • これに加え、中国・四国エリアへの即日配送サービスを開始
  • 利用手数料は350円で、商品の合計代金が4,998円以下の場合、配送料が別途399円かかる(すべて税込価格)
  • 有料会員サービス「ZOZO プラチナム」に入会している場合は即日配送手数料・配送料が無料

となっており、またこの記事にはゾゾタウンの出荷件数というおもしろいデータも付記されていて、

  • 首都圏エリアは約38%
  • 関西エリアは約17%
  • 中部エリアは約10%
  • 中国、四国エリアは約7%

ということでした。

そのため、今後ゾゾタウンは72%のエリアを即日配送でカバーできる、ということになります。

即日配送・当日出荷とは

紛らわしい言葉ですが、即日配送とは、注文した日に商品を倉庫から発送するということを意味し、「注文したその日に商品が届く」というわけではありません。

それにしてもこの仕組みを実現するためには、サイト上のシステム在庫と倉庫在庫との繋ぎや、配送業者との連携などが求められます。

実際にゾゾタウンで商品をショッピングカートに入れ、住所は東京タワーを指定して配送日時を選択してみたところ(12月1日午後4時に確認)、翌日12月2日午前中に届けることが可能、となっていました。

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即日配送・当日出荷を可能にするオンラインショッピングの配送の仕組み

ネット通販で何か商品を買う場合、配送の仕組みは基本的に下図のようになります。

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  1. 注文者がサイトで注文する
  2. 通販サイトが注文情報を倉庫に流す
  3. 倉庫では注文された商品をピックアップし、配送業者に渡す
  4. 配送業者が商品を受け取り、配送業者の集荷センターに移動する
  5. 集荷センターで荷物を仕分ける
  6. 配送業者が注文者に届ける

ここでポイントとなるのが、

3の「商品をピックアップし、配送業者に渡す」という工程です。

何時までに配送業者に渡せば、配送業者が集荷センターにて行う仕分けの作業に間に合い、当日もしくは翌日の出荷が可能なのかは、この工程で決まります。

例えば「当日18時までに配送業者が受け取った荷物は、その日中に仕分けをして発送する」というような取り決めが通販サイト側と配送業者側で結ばれます。

その際には、取り扱い予定の注文数や、通販サイト側の倉庫と配送業者側の倉庫との間の物理的な距離も考慮されます。

通販サイト側は、その時間までに注文をヤマトなり佐川なりの配送業者に渡しさえすれば、後は優秀な配送業者がそれを届けてくれます。これにより、即日配送・当日出荷が可能となっています。

当日配達が使えるサービスはまだ少ない

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それでは、注文したその日に商品が届くという当日配達はどうでしょうか。

この当日配達を実現できているのは、

アマゾンのPrime Now(プライム・ナウ)
ヤマダ電機のヤマダ高速便
ヨドバシドットコムのヨドバシエクストリーム
楽天の楽びん
オムニセブンのコンビニ受取(お急ぎ店舗受取りサービス)
ロハコ
・大手ネットスーパー
・カクヤス

など、一部のサービス提供者、一部の製品、一部のエリアに限られています。ただしヨドバシはその中でもヨドバシ・ドット・コム取り扱い商品約456万品目のうち、約43万品目というようにかなり多くの品目を扱っていますね。

これを可能にしているのは、上述のようなオンラインショッピングの配送の仕組みを利用するのではなく(通常の即日配送・当日出荷はこの仕組みを使っていますが)、配送に自社のリソースを利用しているという点にあります。

アマゾンのPrime Now(プライム・ナウ)は自社管理の小型の物流センターから注文者宅まで直接配送していますし、ヤマダ電機のヤマダ高速便やヨドバシドットコムのヨドバシエクストリームは、注文者の最寄の店舗から発送します(そのため、在庫がその最寄店舗にあることが条件となります)。

オムニセブンのコンビニ受取は自社の配達網を利用していますし、ネットスーパーもヤマダ高速便などと同様、最寄店舗から配達します。カクヤスも同様です。

当日配達の条件は厳しい

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アマゾンのPrime Now(プライム・ナウ)は、当日配達できる商品はアマゾンの取り扱いの中でも一部のものですし、オムニセブンの当日コンビニ受取(お急ぎ店舗受取りサービス)も、午前7時までに注文した場合に午後7時以降に受け取れるというものです。

ロハコも同様に、午前10時までの注文で、当日夜間に配送となっています。

各社とも対象となる地域は限られており、上記のゾゾタウンの出荷件数にもあるように多くの注文者を抱えかつ相対的に狭いエリア(密集しており配送がしやすい)である首都圏エリアや関西エリアからのサービス展開となっています。

最後に

上記以外のいくつかのネット通販サイトを調べてみましたが、

ユニクロは翌日配送サービスを取りやめ
・無印良品は6日以内に到着
・ニトリは2-3日で出荷
・ナイキは3-7日で到着

というように、大手でもオンラインショッピングの配送に関してはまだまだ改善の余地があるところが多いということに気付きました。

www.yellowpadblog.com

でもコメントしましたが、

配送に関しても、「そんなに急がなくていい」というコンセンサスが消費者側に形成され、事業者側がそれに添う形になる日が果たして来るのか?

その日はしばらく来そうにないため、この「即日配送・当日出荷」や「当日配達」の流れはますます強まっていくと思います。

ジャンルごとに、各通販サイトがどのような条件で即日配送・当日出荷を行っているのかを調べるのもおもしろそうなので、いつか調べてみます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今後もいろいろなエントリを書いていきますので、ぜひ読者登録をお願いします。